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二胡の響き

かつてソフトウエア開発を共に担った会社の友人から、さる世界的に高名な
交響楽団のコンサートに招待戴きました。ここで聴いた二胡の音色に魂を
揺さぶられるほどの感動を味わいました。

魂を揺する二胡の響き。コンサートマスターが感動を強いるかのように弾く、第一バイオリンの鋭い音色とは異質な、微風にも似た二胡の音色。五感を包み込み、緊張を解き放つかのように軟らかく響き、なぜか哀しみさえ誘う二胡。太古から鳴り響いていたであろうと思わせる、懐かしい音色がそこにはありました。
このような音色にいつまでも包まれていたいと願ったのは、一人私のみではなかったと感じました。
それは、二胡のソロ演奏終了から、万雷の拍手に包まれる間の一瞬の静寂、そこには吐息とともに深い感動を共有する、濃密な思いの連帯がありました。

しかし、そんな感動を詠歌に表現するには今だ力量の不足を感じます。
未熟な作品ですがニ首掲載したいと思います。
☆風の音(ね)を誘いて響く二胡の音よ 風呼ぶ響きなぜに哀しく
☆魂(たま)揺する二胡の響きよ 北の大地の吐息ものせて

2024年7月25日 S.Motegi(HP運営委員)

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