~千曲教育に『志』をもって~
着任のご挨拶
上田千曲高等学校 校長 羽毛田 哲朗
2021年5月18日
羽毛田校長先生 近影
同窓会員の皆さまには、日頃より本校の教育活動に対し、ご理解とご支援・ご協力、そして温かな激励を賜り、厚く御礼申しあげます。この四月 岡谷工業高校から赴任してまいりました 羽毛田哲朗 です。よろしくお願いします。
澄みわたる空気に千曲川の水もゆるみ、烏帽子岳の山の木々の緑が春の光に輝く陽春の4月、上田城址に開花した桜とともに、全定合わせて253名の新入生を迎え、全校生徒823名で千曲高校の令和3年度がスタートしました。
一昨年、令和元年度末、学校は、新型コロナウイルス感染症への対応措置で、卒業式の後3月いっぱいが一斉臨時休業となり教室の授業・クラブ活動を休止しました。
そして令和2年度、4月の始業式・入学式から学校を再開し、生徒の明るく元気な笑顔が校内に戻りましたがその直後、再び臨時休業に入ります。桜の花が咲き心躍る季節、学校から明るい笑顔・元気な声が消え、高体連・高野連の大会や文化部の活動にも暗い影を落としました。前代未聞の社会状況下、日常生活のあたりまえは健康と安心安全の上に成り立っていることを強く感じる日々でした。
同年6月の学校再開からは、『新たな学びのスタイル』を考え、生徒の活動の場の保障を最優先の課題として感染状況に注意を払って学習活動を展開しています。
「学校生活」の言葉のとおり、学校は「学習」に加え「生活」「活動」の場です。文化・社会・専門分野を学び深める「学習」を土台に、集い・共に学ぶことで集団活動や社会生活の基本を身につけ、自身の人生と社会がより豊かになる生き方を学ぶ「生活」「活動」を大切にしてきました。
今まで、生徒会やクラブ(班)活動、学校行事・ボランティア等で育んできた「生き方の学び」について、目的や手段を改めて考え、『教育的意義』を問い直し新たに実践することが現在進行中の課題です。
千曲高校を巣立ち次の世代を担う生徒たちが、変化の激しい社会で自立して生きぬき、社会を創り支えるためにどのような力をつけるべきか・・・そのために今、学校は何をすべきか・・・。同窓会員の皆様からも様々な機会にご意見をうかがいながら、千曲高校に求められている教育課題を検討したいと思います。
会員の皆さまの固い「きづな」と、千曲高校に対する変わらぬご支援とご協力をお願い申しあげ、着任の挨拶とさせていただきます。