初冠雪の富士山
今年の異常気象は、豪雨災害をはじめ夏日の長期継続等々、数々の「観測史上初」を提示してくれました。中でも富士山の初冠雪は立冬、11月7日とのことで観測史上最も遅い日となりました。
富士山の初冠雪は、甲府市の甲府地方気象台から職員が目視で積雪の状況を確認した後、発表されています。染井吉野の桜の開花日も目視での観測結果ですが、このような観測方法が残ることに、なぜか心温まるものを感じます。
ちなみに、富士山の初冠雪の日は、130年前明治31年に統計を取り始めてから最も遅い観測日となったとのことです。
私が住む三浦半島からも、富士山を眺める景勝地は幾つか存在します。
今年は、いつものドライブコースを廻る中で、中々冠雪の様子が見られずに心待ちにしてきましたが、立冬になって、眺められてホッとしていた所です。
三浦半島の幾つかの富士山ビュースポットのうち、「秋屋の里・立石海岸」「走水海岸」「湘南国際村」「諸磯海岸」からの四か所からの画像をお届けしたいと思います。
中でも、アイキャッチ画像の「立石海岸」の富士山の眺望は、江戸時代の風景絵師・安藤広重の「富岳三十六景」にも描か れている名勝地でもあります。
今の季節、このビュースポットは休日ともなれば三脚の林が築かれ、入り込む余地が無いほどの混雑となります。なお、ダイヤモンド富士がみられる日ともなれば公園の駐車場にすら入れない状態となります。
昔から富士山に寄せる人々の尊崇の想いの結果と思いますが、白銀をまとう富士山の雄姿は、それに値するものと改めて感じています。
海上からの水蒸気等の関係もあり、鮮明さに欠けますが海上に聳え立富士山をご覧頂けたら嬉しいです。
詩情に欠けますが、眺望レポートを兼ねて即興で一首詠んでみました。
☆温暖化 ここに及ぶや富士山の 遅き冠雪 久しく魅入る
2024年12月24日
HP運営委員 S.Motegi