平成15年
機械科卒業

株式会社エイト：佐野 隆幸

現在のご職業や、お仕事の内容をおしえてください。

株式会社エイトはプラスチック製品の生産および金型を扱うMDS事業部、省力化・自動化する機械を製作するFAS事業部、ダイオーズの長野県の代理店としてコーヒーを扱うOCS長野部門があります。私はMDSに所属し、主に射出成形機で金型の試作を行っています。このエイトという会社は、最初はみんな必ず現場からスタートするんです。現場で知識・技術を覚えて、営業になっていくというスタイルなんですよね。そういった現場での経験を持って営業に出れるというのは、お客様に対して、より具体的で現実的なご提案ができると思うんです。これは、一つの案件を一人の担当者が一貫して手掛けることができるということでもあって、一つのお客様・一つの仕事に対して、今自分が何をしなければいけないのかが明確になります。自分の仕事に対して責任を持つということ、自分が稼いでくるという感覚なんですが、それがこの会社でのやりがいです。

千曲高校・機械科に進学された一番の理由は何でしょうか？

父親の影響ですよね。父は車の整備士をしていて、家にはクラシックカーが何台もあってレストアしてたんですね。そんな父を小さいころから見ていて機械・動くものに興味があったんです。だから、千曲高校に入るのはとても自然な流れだったと思います。

在学中の思い出として、忘れられないことはありますか？

千曲高校での思い出っていうと、卒業式ですね。私たちの機械科って、すごいまとまりがあったなーって思うんですよ。みんな高校に入って出会った友達がほとんどなわけですけど、3年間を一緒に過ごして、いろんな事やって、たまには担任の先生に迷惑かけてｗ　そうやってできた仲間みんなと卒業式を迎えて、本当にいいクラスだったなって感じたのを覚えてます。

千曲高校で学んだことで、今のご職業で活かされてると思うことはございますか？

機械科で学んだことっていうのはわずかながらでも活きてることってあると思うんですけど、自分の場合は、やっぱり人との出会い、人との付き合いですね。中学でもそうなんですが、千曲高校に入って、ホントいろんな人と出会いましたし、自分自身伸ばしてもらえた部分って大きいです。

これからの社会で求められるのはどのような人材ですか？

挨拶ですね。挨拶と元気です！スキルとか勉強ができる、仕事ができるという以前に人柄だと思うんですよね。当たり前のことだと思うんですけど、今なかなかそういうことができない人も多いと思うんですよね。挨拶はできても元気がないって感じる人もいます。元気があって、明るい人材はこの日本には求められると思います。これから社会に出て行かれる方にはとても重要な要素だと思います。

ご自身が影響を受けた人・尊敬される方はおられますか？

やっぱり父親ですよね。最近仕事を退職したんですけど、もう歳も歳だったから本人はもっと早く辞めたかったみたいですが、会社から「やってくれ」って引き止められてたみたいです。父親は20歳からずーっと車の整備一筋でやってきたんです。土日も家の車庫でずーっと車イジってるんですよ。長い人生で、一つのことを貫いて全うしてこられたってすごく尊敬しますし、最近つくづくすごいなって思います。ましてや米農家もやりながらですからねｗ

大切にされているポリシー・座右の銘はありますか？

「自分らしく生きる」「まずは飛び込んで、やって、経験する」っていうのはポリシーです。七転び八起きというか、つんのめっても、何をしてでも立ち上がること。失敗しても最終的に立ち上がれば勝ちじゃないですか。今の時代いろんな情報があると思うんですけど、実際はそこに飛び込んで、自分で感じてみないと本当のことはわからないんです。だから、だいぶ前からテレビは見なくなりましたよね。すべての情報を鵜呑みにするのは危険だと思います。メディアの影響力ってすごいですからね。

今後達成したい目標や夢はございますか？

まずは、この株式会社エイトという会社で一人前になることです。自分自身が納得できる一人前にはもちろんならなければならないですが、周りからの評価、「一人前になったね」って言ってもらえるように、まずはならなきゃなって。一つの案件をスタートからクロージングまで一人でこなせるように。そうすることで、また次の目標が見えてくると思います。何事にも高い目標は持ちたいと思っています。それは自分の理想に近づけるために考えていることです。

在校生にお声がけいただくとしたら、どのような言葉をかけますか？

勉強はもちろん大切なんですけど、いろんな人と出会って、話して、経験して、若いうちに自分のやりたいことに挑戦してほしいですね。失敗もたくさんしてもらってｗ

掲載公開日：令和2年9月10日