平成16年
商業科卒業

CREAM：トップスタイリスト　荻原 仁美

現在のご職業や、お仕事の内容をおしえてください。

CREAMのオーナーとして美容師をしています。
仕事の内容はお客様の髪をキレイにすることです。
スタッフは私を含めて4名で全員女性のスタッフです。このお店は10年前に当時勤めていた美容室の2号店として、私が店長でオープンしたんです。それから前のオーナーが背中を押してくれたことをきっかけに事業を引き継いで独立して、今の「CREAM」になったんですね。ありがたいことにお客様もその当時から変わらずに来ていただけています。今ではインターネット等でお店の雰囲気を気に入っていただけて新たに来ていただけるお客様も増えました。私たちのお店作りが気に入っていただけたのは嬉しいことです。

千曲高校・商業科に進学された一番の理由はなんでしょうか？

中学の頃、友達とゲームセンターでゾンビをタイピングで倒していくゲームしたり、チャットで会話したりして遊んでたんですよ。取りつかれたようにずっとパソコンに夢中でしたね。
その延長でパソコンの事を学べる商業科が一番かと。

在学中の思い出として、忘れられないことはありますか？

何をしてもいい自由な１日があったんですよ。他のクラスは体育館でバスケしたり、いろいろやってたんですけど、商業科だけ簿記の勉強だったんです…。検定に近かったからかもしれませんが、それはみんなクレーム言ってましたよｗ　いや、もう強制ですね。放課後も、休みの日も、ずっと勉強してなんとか合格できました。
今思えば、美容師の国家試験より喜びましたね。

あと思い出に残っているのは修学旅行ですね。
最終日に海の見える景色の良いホテルに泊まったんですよ。その絶景のお庭でBBQ!!　それはみんなはしゃぎますよね。
皆の高揚が高まった瞬間、雨乞いをした人がいたのか、突然大雨が降ってきて一瞬で終わりました。
お肉ですか？
もちろんお部屋で固くて濡れたカルビを頂きました。

千曲高校で学んだことで、今のご職業に活かされていると思うことはございますか？

そうですね。
経営の事に関して役に立ってることは多いと思います。

授業の一環で、関東商事株式会社と関西商事株式会社に分かれて代表取締役になり、取引をするシミュレーションの授業はありましたね。テストにも「確定申告するには何色があるか？」って問題が出題されるんですが、選択肢が「①黄色　②赤　③青」で、確定申告は義務なので、強い色の赤を選択したと思います。今となってはバカな答えですよね。
美容師の仕事していて全く関係ないかなって思っていましたが、経営者になり、商業科で勉強したことが役に立った事はとてもありがたいことですし、先生方に感謝しています。

これからの社会で求められるのはどのような人材ですか？

自分から動ける人ですね。
何か言われてから動くのではなく、自分自身で考えて動くが求められていると私は思います。
うちのお店では『絶対こうしなさい』っていう決め事はしないようにしています。自分から考え、動ける人になってもらいたいと思い、そうしています。

ご自身が影響を受けた人・尊敬される方はおられますか？

一緒に働いているスタッフや身近な人ですね。

常に努力を重ねている向上心の強い人ですが、それだけではなく、人の為にも尽力出来る人たちです。

私が悩んでいるとき、どんな小さなことでも共感してくれ、最後までしっかり話を聞いてくれます。
間違ってた場合にはちゃんと伝えてくれたりと助けられたことがたくさんあります。
見返りを求めず他人の為に考え、気遣いができることは、そう簡単なことではないと思います。
そんな人たちが周りにいることはとても幸せなことです。

これからも、尊敬する人の素晴らしい点を見習い、自分を高めるよう努力していきたいです。

大切にされているポリシー・座右の銘はございますか？

【継続は力なり】です。
私自身、三日坊主でなかなか続けることができないタイプですが、美容師は続けてこれてます。

もちろん長く続けていくと失敗や辛かったことなどたくさんあります。
ですが、その経験があるからこそ成長できたと思うし、成功したときの喜びも大きいです。

今後達成したい目標や夢はございますか？

いつかは2店舗目も出したいですね。
私のお店は女性のスタッフしかいないので、その良さを生かしたお店にできたらいいなと考えてます。
今は経営などの知識をもっと勉強し、お客様もスタッフもその家族も喜んでもらえるお店にしていきたいですね。

在校生にお声がけいただくとしたら、どのような言葉をかけますか？

勉強も大切ですが、今しかできないことを思いっきりしたほうがいいですね。
友達と遊んだり、恋愛したり。
その中にも人との接し方や付き合い方など学べることは多いと思います。
なので精一杯楽しい高校生活を送ってください。

令和3年6月17日