Interview

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平成12年
建築科卒業

株式会社タケシタ 代表取締役:竹下 照明

現在のご職業やお仕事の内容をおしえてください。
株式会社タケシタで代表取締役をしております。オフィス家具や建物の改修・修繕から、ホームページや印刷物まで、いろいろやっている商社のような会社です。2018年にできたばかりの、まだ若くて小さい会社ですが、お客様をはじめ、多くの方々に支えられて独立することができました。
千曲高校・建築科に進学された一番の理由は何でしょうか?
一番の理由は父親ですね。父が中学生の時に志望していたようなのですが、家庭の事情で進学はかなわず、中学卒業後すぐに大工の見習いとなりました。本人は進学できなかったのが悔しかったらしく、幼いころから私に建築科への進学を進めていました。自分の希望というより、父の夢を少しでも実現してあげたいと思って進学したんですね。父の仕事や、何かを生み出すことに興味がありましたしね。
在学中の思い出として、忘れられないことはありますか?
とにかく建築科の先生が皆さん恐かったということですね。当時はポケベルや携帯電話は出始めだったので、授業中に鳴ってしまったり、持っているところを見つかると即没収でした。返してもらうには、建築棟の横に深い穴を掘るんです。延々とひとりで…。なぜなのでしょう。謎の風習です。
千曲高校で学んだことで今のご職業で活かされていることは思うことはどんなことでしょう?
やはり建築科で学んだ建物に関すること全般でしょうか。社会人となってから、基本的な知識を身に着けていたのは大きかったと思いますし、今なお役に立っています。あとは何と言っても友達でしょうね。結局、社会に出てからも付き合ってるのって高校での同級生が多いですし、業界も近いですからね。卒業して、一度は離れたものの、今になってお互いの仕事で助け合うみたいなことはできてると思います。
これからの社会で求められるのはどのような人材ですか?
他人の意見やメディアの情報を鵜呑みにしないで、自分の考えを持てる人だと思います。自分の人生なんですから、自らの考えで生きるべきだと思いますし、鵜呑みにして考えることをしなければそれは自分の人生とは呼べないと思います。きっと、会社のせいとか、自分の以外の誰かのせい、みたいに自分の人生なのに他へ責任を擦り付けるようになるでしょう。それに、自分の考えを持つということは、乗り越えるための知恵を養うことにも繋がると思います。壁にぶち当たった時に、自分の持っている知識や技術で乗り越えられる人、自分の持っているものに気づかない人、この差は大きいと思います。
ご自身が影響を受けた人・尊敬される方はおられますか?
1番に私のお客様。2番目に友達でしょうか。やはりお客様から受けた影響は大きくて、歳も違えば立場も違って、考え方や物の見方まで、いろんな経営者様・ご担当者様とお話させていただく事で、自分自身の「こうありたい」という理想が変化した部分もあって、より具体的な理想像ができたと思います。この会社を立ちあげる際には、この影響があったからこそだと思っています。
友達は、主に千曲高校での同級生です。同じ歳を重ねてきただけあって、今になって悩むことが似ていたり、同じような境遇にいる友達が多いですよね。たまにお酒を飲みながら、ほとんど仕事の話になるのですが、「負けてられないな」「頑張らなきゃな」と、自分の今の立ち位置をおしえてもらえてる気がします。そこから改めて上を目指すライバルでもあるとも思います。
今後達成したい目標や夢はございますか?
会社としては、永く地域に愛される企業にしていきたいと思っています。たとえ姿かたちが変わって、事業内容が変わったとしても、100年・200年変わらずそこにある企業を目指します。
これは、実際に上田市にある100年以上続けられてるお客様で、その時代に合わせて売るものが変わっていったと聞いています。それを聞いて、単純に「カッコイイ!」と思ったんです。地域に根差す企業だからこそ、永く続けていく意味があるんだと思います。
在校生にお声がけいただくとしたらどのような言葉をかけますか?
とりあえずやってみたいことはなんでもやってみた方がいいと思います。進路等で悩むこともいろいろあるとは思いますが、千曲高校で学んだことをベースに、いろいろなことに挑戦してもらいたいですね。又、そこから新たな道が見えることもあるかもしれませんし、いろんな角度から物事が見えてくるかもしれません。
掲載公開日:令和2年9月10日

株式会社タケシタ (上田市中央1丁目)

HP https://takesita-inc.jp