Interview

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平成12年
建築科卒業

株式会社上野石材商会 代表取締役:竹内 哲也

現在のご職業や、お仕事の内容をおしえてください。
株式会社上野石材商会の代表取締役をしています。石を使った工事ならなんでも、という会社ですが、墓石の販売と建立をセットとした工事が今の主たる事業となります。又、5年前に私が代表に就任してからは、住宅における内外装の石の工事も手掛けております。いずれはこちらの事業も墓石と同様に、会社の柱となる事業に成長させていきたいと考えております。
今年で創業56年目となる上野石材商会は、自社一貫施工を貫いてきた『堅く、強い会社』です。これは、入社当時から私が持つこの会社の印象で、代表を引き継いでからも貫き通す理想でもあると考えています。
千曲高校・建築科に進学された一番の理由は何でしょうか?
千曲高校に行こうと思ったのは、単純に近いからっていうのが第一ですね。高校の裏に住んでましたからw ただ、千曲高校なら何科でもよかったってわけではなくて、建築科に入りたかったんです。建築科を選んだのは、現場で工事している人を見て「カッコイイ」と思ったから。大工さんとかではなくて、見かけた道路工事をしている人がすごくカッコよく見えたんですよね。もう見た直感というか。
在学中の思い出として、忘れられないことはありますか?
授業としては、小型車両系の資格を取ったことですね。元々そういう重機を扱ってる人にあこがれて建築科に入ったこともあったので、それに初めて自分が乗れたっていうのもあったし。初めて穴を掘った瞬間とか、小さいバックホーだったけど感動だったなー。忘れられないのはそれかな。
あとは友達と遊んで楽しかったなぁとか、初めて彼女ができて楽しかったなぁとかw
千曲高校で学んだことで、今のご職業で活かされてると思うことはございますか?
小型車両系の資格も、今の仕事で使うものだからそうなんだけど、やっぱり一番は人との繋がりかな。今この瞬間もこうやって同じ学校の卒業生と仕事ができてるっていうのは、千曲高校にいたおかげだと思うし、みんなそれに近い業種にいて、地元で活躍してる人も多いというのは千曲高校ならではなんじゃないかな。珍しい学校だと思うよね。在学中はそんなの全然気にしなかったけど、でも友達が大事で、友達がいたから卒業できたっていうのはあると思います。人間関係がうまくいってなかったら、辞めちゃってたかもしれない。今思い返すと、千曲高校でできた友達はかなり大事で、それが今になって活きて仕事にも繋がっているし、一緒に仕事したりとか。こんなことはなかなかないですよね。
これからの社会で求められるのはどのような人材ですか?
業種にもよるのかもしれないけど、基本的な人間の部分だと思います。最近思うんですが、普段から人に対して敬意を払っているかは大事だと思います。それができていないと、相手から見透かされてしまうというか、自ずと話す言葉や態度に出てしまう。どんな人でも自分より優れているところがあると思うから、常に敬意を持って接することを大切にしてほしいと思います。自分自身もそうありたいと思うのですが、いろんな人に平等に接することができる人がいいと思います。
ご自身が影響を受けた人・尊敬される方はおられますか?
昔は特定の誰かがいて、「この人みたいになりたい」って思うこともあったんですが、最近は少し違います。たくさんいすぎて正直挙げきれないぐらいです。
皆さんそれぞれいいところがあって、自分にはないものを持っていたりして。「あの人のあの部分が欲しい」と思わせてくれる方が私の周りにはたくさんいます。それは先輩方にしても、お客様にしても、友達や後輩にしてもそうです。それに対して「うらやましいな」って思って、「負けたくないな」って思って、自分にも求めるようになりました。
大切にされているポリシー・座右の銘はありますか?
ポリシーは昔からあるんですが、第一に『望んだことなら諦めない』。これにつきます。「こうしたい」と思ったことは、どんなことがあっても投げ出さない。
それから、二つ目に職人としてこの会社に入って感じたこと。従業員にも伝えていることなんですが、『苦手なことよりも、得意なことに重点を置いて伸ばせ』。苦手なことを諦めていいということではなくて、得意を伸ばすことで自信がついて、より会社として必要な人材になる。又、「これだけは誰にも負けない」というものが自分の中で固まってくれば、それが自信になります。自分がそうだったから。得意・不得意があって、認められるには得意なものを伸ばしていこう、誰にも文句言わせないようにしようって。そうしたら先代の社長に認めてもらえたっていうのが最初の成功体験で、嬉しくて、それが忘れられなかったから、「もっと頑張ろう」って、さらに伸ばしていくことができたんだと思います。
今後達成したい目標や夢はございますか?
今はまさにチャレンジ中で、墓石事業から建築事業にシフトしていこうとする過渡期でもあるし、チャレンジしたいことはいっぱいあって、一つずつ諦めないでいきたいと思っています。まず一つに、溶岩石の共同研究を販売まできちんとやって成功させたい。それは今達成すべき目標として、目の前にあるものです。
もう少し長いスパン、会社としてのビジョンとしては、やはり会社のイメージを崩したくない。『堅く、強い会社』というイメージ、周りがどうあろうとも揺るがない会社にしたいから、より独創的なものを生み出し続けていかれる企業にしていきたいと思います。そのために常にチャレンジしていきたいですね。
在校生にお声がけいただくとしたら、どのような言葉をかけますか?
遊ぶにしろ、勉強にしろ、班活にしろ、とにかく精一杯、悔いのないように生きていってほしいということですね。高校時代を思い返したときに、何もないなんて言ってほしくないですしね。今の歳になって考えると、1日でも貴重な時間ですし、ましてや高校生活の3年間なんて言ったらとても貴重なわけですから、それを無駄に過ごしてしまったら本当にもったいない。「あの時、あれをやっとけばよかったな」と思わないように過ごしてほしいと思います。
掲載公開日:令和2年9月10日

株式会社 上野石材商会 (上田市福田)

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