「季節のたより」深川八幡祭りを観に行く
2023年8月20日
機械科39年卒業 栁澤今朝雄
今まで経験した事がない様な猛暑の夏です。
夏と言えばお祭り、そして冷酒とビールの季節。
両親が健在だった頃は毎年、8月のお盆には必ず帰省したものです。
当時の信州佐久地方は夕方になると、エアコンなど全く不要の気温になりました。
そこで夕食前に頂くのが冷やしたキュウリに自家製味噌を付けた素朴なつまみと当地のお酒の「御園竹」です。そんなに高価なお酒ではなかったのですが冷やして飲むのが最高でしたね。現在でも、年の暮れには、知り合いの望月の酒店から送ってもらいます。
閑話休題。さてこの4月から就職し、一人住まいを始めた我が孫のワンルームマンションの道路向かいには、かの有名な富岡八幡宮があります。都営地下鉄・門前仲町駅から歩いて4~5分の距離です。
そこを出発する、江戸の三大祭りの一つといわれている「深川八幡祭り2023」が8月12,13日に執り行われ、家族全員が、都内のホテルに一泊し、孫が住んでいる建物の10階のベランダから、祭りを見物する事になりました。当日は晴れたり曇ったり時には雨。正面には鳥居、左前方には東京スカイツリーが小さく見える場所です。
見物は13日の朝からする事としました。片側三車線の永代橋通りは完全通行止め。
53基の神輿が朝8時頃出発し、界隈を一周し戻ってくるのは昼3時頃。帰路では、道路脇から「水かけ」放水が行われ、祭りが盛り上がりました。時々雨が降りましたが遠くでは消防車が神輿をめがけて放水をしています。更に商店の前では、バケツの水を神輿めがけてかけています。当方はビールを飲みながらの見物です。これが正に高みの見物ですね。
山門前の特設ステージでは、8人編成の組太鼓の演奏が打ち続けられていました。途中交代とは言えこれまた大変な事です。
今回見物した「深川八幡祭り」は、故郷信州佐久望月の「榊祭り」とはスケールが全く違います。でも規模や内容が異なっても、故郷の祭りは懐かしいものですね。「榊祭り」を、改めてネット検索してみると、信州の奇祭として名高い祭りで、室町時代から続く歴史のあるお祭りだという事がわかり、来年はそちらも是非見に行くことを決心しました。
さて、「深川八幡祭り2023」。これをネット検索してみました。
今回初めて見たこの祭りは、江戸時代に始まった、歴史のある祭りで、江戸幕府の3代将軍・徳川家光の長男・家綱が誕生したのを祝って始めたと言われています。神輿の数は年を追うごとに増えてきたとの事です。
深川八幡祭りは、富岡八幡宮の例大祭で、赤坂・日枝神社の「山王祭」、神田明神の「神田祭」とともに、「江戸三大祭り」の一つとして、多くの人々に親しまれています。
「深川八幡宮祭り」は毎年8月15日を中心に、年ごと本祭り→御本社祭り→陰祭りの順で行われています。
2020年の本祭りは、新型コロナウイルス感染予防のため延期されていました。今回は前回の2017年から6年ぶりの本祭りとなったとのことです。写真はスマートホンで撮影したものですが、神輿の移動が動画だったら、もっとすごい迫力になります。沿路からの水かけの撮影は難しかったですね。
それにしても、この規模の祭りを企画する人達のパワーには圧倒されます。さすが日本人と感心してしまいます。神輿の担ぎ手の中に外国の人が混じっていました。思わず、ロシア、ウクライナ、紛争中の世界の人々に「争いをやめて、皆で神輿を担ごうよ・・・」なんて心でつぶやきました。「祭り」とは企画する人、参加する人、見物する人の3者から成り立つのだ等と自分で定義し、自分も祭りに加わったのだと自己満足。改めてビールで乾杯!平和な日本万歳!